週末は、稲盛さんの4年ぶりの書き下ろし”燃える闘魂”を読みながら、
色々と自分の仕事について考える時間を過ごした。

学生時代から好きな経営者の一人で
”人生の王道”や”生き方”を読んでたりして経営被りだった自分を思い出す。


一般的に経営本は、営業力とか 判断力とか…
そういう個人の能力に関する記載が多くなりがちだが、
稲盛さんの本はそれらはほとんどなく、崇高な精神世界の話が多い。


今回の一番記憶に残っている部分、

現在の資本主義の根本的な問題は,制度やシステムの問題ではなく,
つまるところ,その根本にあるべき精神の問題であろうと思う。・・・

 わたしは資本主義社会を生きる者が,正しい倫理観,強い道徳観を備えることが,
いま最も大切なことであろうと考えている。資本主義とは本来,マックス・ウェーバーが唱えるように,
己のためではなく,社会のために利益を追求する経済システムである。




資本主義ってお金が一番大事主義って考えている人はたくさんいる。実際お金を所有している人が、地位や名誉を手に入れていることも多いし、バカな経営者でも金があれば、ある程度人は集まってくる。そのお金の集め方も時代の変化、マーケティングの進化に伴い多種多様になってきた。今や個人でも億を稼げる時代になった。


そんな時代に伴い”おれ、どんな商売でもええねん”、”店のコンセプトなんてどうでもええねん”って金にさえなったら良いって言う人も増えた気がする。ネットワークビジネスをすごい人数の人達がやっているのもその一つ。その商品をみんなに本当に届けたい、って思いで宣伝している人は少ないだろう。


市場に適応することや、もちろんお金のために仕事をすることを否定はしないけど
”愛情をもって商品やサービスを生みだしてるひと” 
”社会を変えていくためにサービスを行ってるひと”

そういう人達と作り出す社会の方がおもしろいに違いない。
_SS500_